使っている羽毛布団から羽が出てきて、寝ようにもチクチクして気になる…
ということ、ありますよね。
どうして羽毛布団から羽が出るの?羽毛布団の寿命って?
この記事では羽毛布団から羽が出る原因と対策について解説していきます。
羽毛布団から羽が出る主な原因は2種類
羽毛布団から羽が出る原因は主に2種類あります。
- 羽毛布団の扱い方によるもの
- 羽毛布団の品質によるもの
これらについて、それぞれ詳細と対策をお伝えします。
羽毛布団の平均寿命は10~15年とされていますが、正しく使えば20年以上もつこともあります。
正しい使い方を知り、長く使い続けましょう。
羽毛布団の扱い方による原因とは?
扱い方を間違えると、小さな穴や傷がついてそこから羽が出るようになってしまいます。
それではどんなことをすると、穴や傷ができてしまうのでしょうか。
- 叩いてほこりや湿気を飛ばす。
- 畳むときに体重をかけて空気を抜く。
- カバーをかけずに羽毛布団を使う、または干す。
- 襟カバーを縫い付けて使用している。
- ほつれを自分で修繕している。
- ファスナーにひっかけてしまう。
それぞれ詳細を見ていきましょう。
叩いてほこりや湿気を飛ばす
実は羽毛布団を布団たたきでバシバシと叩くのはNG行為。
叩くと側生地や中の羽毛が傷んでしまいます。
ほこりを落としたい時は表面を優しくなでましょう。
畳むときに体重をかけて空気を抜く
叩くのがNGなのと同じ理由で、体重をかけて畳むのも羽毛布団が悪くなる行為です。
羽毛布団の上に長時間重いものを乗せたままなのもよくないので注意。
カバーをかけずに羽毛布団を使う、または干す
カバーをかけていないと、側生地が汚れたり摩擦により傷んだりします。
必ずカバーをかけて使うようにしましょう。
また、直射日光に当ててしまうと布団皮が傷み、摩耗が早くなります。
その結果羽が出てきてしまうため、干す時にもカバーはかけるようにしましょう。
襟カバーを縫い付けて使用している
襟カバーとは布団の上部に被せるカバーで、布団を清潔に保つためのアイテムです。
襟カバー自体は問題ありませんが、羽毛布団に縫い付けてしまうと小さな針穴から羽が出てきてしまいます。
どうしても襟カバーが使いたい時は、縫わずに被せるだけのタイプを使うとよいですよ。
ほつれを自分で修繕している
針穴ほどの小さいものでも、羽毛布団には大敵です。
針と糸を使った修繕は素人ではとても難しいので、避けましょう。
後ほど詳細は説明しますが、「修復シート」の使用がおすすめですよ。
ファスナーにひっかけてしまう
羽毛布団をしまう・出す時、油断しているとファスナーにひっかけて布に穴をあけてしまうことがあります。
衣替えの時期は要注意です。
羽毛布団の品質による原因とは?
中には布団の品質が問題で羽が出やすい場合も。
中身の羽毛の品質、側生地の品質、と順番に解説していきます。
羽毛の品質
羽毛布団の中にはダウンが多く含まれています。
ダウンは羽軸(硬い芯の部分)がなく、ふわふわとした手触りが特徴。
こちらが多く含まれていると羽毛布団のランクも高くなります。
一方で、フェザーも詰め物として含まれています。
その中でも大きい羽は「フェザー」、小さい羽は「スモールフェザー」に分類されます。
フェザーが多いと価格は安くなりますが、羽軸があるので側生地に突き刺さって穴をあけてしまいます。
これが羽が出てくる原因になってしまうわけですね。
購入時にはダウン率、フェザー率(スモールフェザー率)を確認してみましょう。
側生地の品質
現在のほとんどの商品には「ダウンプルーフ加工」がされています。
ダウンプルーフ加工とは、羽毛が布団から飛び出さないように側生地に施す加工のこと。
しかし中にはその加工がされていない商品もあります。
値段だけを見て購入することは控え、ダウンプルーフ加工がされているものを選びましょう。
羽毛布団から羽が出た時の対策方法
羽毛布団から羽が出ていることに気が付いたら、すぐに対応しましょう。
放っておくとどんどん羽が飛び出して大変なことに…
対策方法は3つあります。
- 修復シートで穴や傷をふさぐ
- 羽毛布団の打ち直しをする
- 買い替える
詳しく説明していきますね。
修復シートで穴や傷をふさぐ
穴や傷の箇所がわかる時は修復シートを使いましょう。
間違っても針と糸で直そうとしないこと!
修復シートの使い方はとても簡単。
- 補修する箇所より少し大きめにシートをカットする。(角を丸くカットするとはがれにくくなる)
- 補修する部分が平らになるように羽毛を端に寄せ、接着面を下にして置く。
- シートの接着面は霧吹きなどで軽く湿らせる。(粘着力を強くするため)
- 必ずあて布をして、アイロンをあてる。(温度や秒数はご利用の修復シートの説明書をご覧ください)
- 修復シートがしっかりついたら、羽毛を元の状態に戻す。
これなら自分でも直せそうですね。
羽毛布団の打ち直しをする
「穴や傷が小さくて見つけられない」「たくさんあって直しきれない」
そんな時もありますよね。
自分での修復が難しいときは羽毛布団の打ち直し(リフォーム)を検討しましょう。
羽毛布団の打ち直しとは、
- 羽毛を綺麗に洗浄
- 羽毛の追加
- 側生地を新しくする
といったことをし、元のふかふかの羽毛布団に復活させます。
羽毛布団のランクや状態によって費用が異なるため、見積もりをとって打ち直しをするのか新しく購入するのかなど、しっかり検討しましょう。
買い替える
打ち直しをするか検討した結果、買い替えた方がよいとなった場合もありますよね。
その時は、ダウン率、フェザー率(スモールフェザー率)や、ダウンプルーフ加工の有無をよく確認して購入することをおすすめします。
ダウン率は90%以上が良いとされているので、その値を基準に探すと選びやすいですよ。
羽が吹き出た羽毛布団を処分する時は、地域のごみの出し方に準じて処分しましょう。
カバーを外すと出ていた羽が散らかるので注意です。カバーをかけたままごみに出しましょう。
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